皆さんこんにちは、季ラリです。
今回のテーマは、『はじめての一人暮らしにおける賃貸物件の選び方・探し方を知ろう』です。
大学生や新卒社会人の方、冬が過ぎ春が近づくと、「一人暮らしを始めようかな」と考え始める方多いのではないでしょうか。
わたしも、社会人になったタイミングで一人暮らしデビューをしましたが、自分のお城を持ち、自由に好きなことをできる一人暮らしは本当に楽しいものです。
彼女や友達を家に呼んで、一緒に語り合ったり、遊んだり、料理したりする時間が持てるのも一人暮らしの特権ですよね。
そんな、1度は憧れる一人暮らし。始めようと決意したものの、いざ物件を探し始めると「どこに注目して物件を探せばよいのかわからない」と悩んでしまう方が多いのが現状です。
わたしの周りでも、現に住んでみたはいいものの、「壁が薄くて隣の声が丸聞こえで辛い」「こんなところにお金がかかるなんて知らなかった」などといった不満を複数の後輩から聞きますので、良く調べずに契約して、住んでから後悔する人も凄く多いように感じます。
そこで今回は、大学生の方や初めて一人暮らしをされる社会人の方に向けて、賃貸物件の選び方や探し方について10個論点を抽出し、解説していきたいと思います。
賃貸物件選びで失敗して引っ越しを考えている方にも参考になる記事となっています。
賃貸物件を選ぶ際に注目すべき点をわかりやすくまとめていますので、是非最後までご覧になってください。
この記事が参考になる人
・はじめて一人暮らしをする大学生・社会人の方
・賃貸物件の選び方が分からず困っている方
・賃貸物件選びで失敗して引っ越しを考えている方
- 一人暮らしの賃貸物件の選び方・探し方10選
- 【物件編】その① 鉄筋コンクリート造か鉄骨造か木造か?
- 【物件編】その② 最寄り駅からの距離はどれくらいか?
- 【物件編】その③ 収納スペースがどれくらいあるか?
- 【物件編】その④ 冷蔵庫や洗濯機置き場がどこにあるか?
- 【物件編】その⑤ お風呂・トイレはセパレートかユニットバスか?
- 【物件編】その⑥ 洗濯物を乾かすスペースや機能が充実しているか?
- 【費用編】その① 敷金・礼金や仲介手数料の金額は適正か?余計なお金が取られていないか?
- 【費用編】その② 更新料がどれくらいの頻度でいくらかかるか?
- 【費用編】その③ インターネットや水道料金など無料・定額オプションがあるか?
- 【費用編】その④ 家賃の支払いにクレジットカード払いができるか?
- おわりに
一人暮らしの賃貸物件の選び方・探し方10選
早速、一人暮らしの賃貸物件の探し方・コツについて見ていきましょう。
「物件編」と「費用編」に分けて、それぞれのカテゴリーごとにポイントを紹介していきます。
まずは物件編から見ていきましょう。
【物件編】その① 鉄筋コンクリート造か鉄骨造か木造か?
物件編の1つ目は、『鉄筋コンクリート造か鉄骨造か木造か?』です。
これは、建物の構造の違いになります。3者で「建物の耐用年数(寿命)」「遮音性」「建設に係るコスト」など様々な点で大きな違いがあります。
同じ築20年の物件でも、「鉄筋コンクリート造」なのか「木造」なのかで雲泥の差がありますので、物件選びの際は必ず確認していただきたい事項となります。
3者の違いを簡単にまとめると次のとおりです。
<構造説明>
構造の説明 | |
鉄筋コンクリート造 (RC造、SRC造) | 柱や梁、壁を鉄筋とコンクリートで作ったもの |
鉄骨造(S造) | 柱や梁などを鉄骨で作ったもの |
木造(W造) | 柱や梁、壁を木材で作ったもの |
<法定耐用年数>
法定耐用年数 | |
鉄筋コンクリート造 (RC造、SRC造) | 47年 |
鉄骨造(S造) | 27年~34年 |
木造(W造) | 22年 |
<長所・短所>
長所 | 短所 | |
鉄筋コンクリート造 (RC造、SRC造) | 防音性が高い 耐久性・耐震性が高い 冷暖房の効きが良い | 賃料・管理費が高い 気密性が高く結露が発生しやすい |
鉄骨造(S造) | 鉄筋・木造の中間的性質 | |
木造(W造) | 賃料・管理費が安い 吸湿性が高い 通気性がよく断熱性が高い | 防音性が低い 耐久性・耐震性が低い 冷暖房の効きが悪い |
「木造」は建築費や材料費が安くつくため賃料が安い一方、耐久性が低く、防音性も低いため、快適な暮らしがしたい方にはお勧めできません。法定耐用年数も22年と、「鉄筋」の半分にも満たない耐久性になっています。見栄えが綺麗で賃料が安い物件は大概この「木造」の造りになっているので確認してみましょう。
一方、「鉄筋コンクリート造」は賃料が高くなりがちですが、その分耐久性に優れ、防音性にも優れています。「鉄筋コンクリート造」のマンションは、築15~20年程度になると賃料が下がる傾向にあります。これくらいの年数だと構造上まだまだ長く住めますし、快適に生活できますので、このあたりの年数の物件を狙い撃ちで見ていくのがおすすめです。
【物件編】その② 最寄り駅からの距離はどれくらいか?
物件編の2つ目は、『最寄り駅からの距離はどれくらいか?』です。
通勤や通学にかかる時間は非常に重要です。
なぜなら、通勤にかかる時間も労働時間と同様に拘束される時間になるからです。「タイムイズマネー」というように、たとえ少し賃料が高くても、その分職場や学校から近いところに住んで、通勤時間が大きく節約できるのであれば、迷わずそちらを選択すべきだとわたしは思います。
この点において、当然最寄駅から自宅までの距離についても非常に重視すべき事項であり、通勤や通学以外でも、買い物に行ったり遊びに行ったりする際に電車を利用する場合、毎回その駅までの距離を歩いたりバスに乗る分の時間を拘束されることになります。
賃貸物件を選択する際は、時間をお金に換算してどちらが良い選択なのか、しっかり考える癖をつけてみてください。
【物件編】その③ 収納スペースがどれくらいあるか?
物件編の3つ目は、『収納スペースがどれくらいあるか?』です。
部屋の広さより大切なのが、この「収納スペース」です。
いくら部屋が広くても、収納スペースがないと部屋に物がむき出しになってしまい、凄く落ち着かない部屋になってしまいます。
収納スペースは、最初に部屋の図面を見たときにおおよそどれくらいあるか見当をつけることができますので、必ずチェックするようにしておきましょう。
【物件編】その④ 冷蔵庫や洗濯機置き場がどこにあるか?
物件編の4つ目は、『冷蔵庫や洗濯機置き場がどこにあるか?』です。
家の間取りを見るうえで一番見逃してしまいやすいところなのでしっかり意識してください。
まず冷蔵庫につきましては、台所の流しの下に小さいスペースがあり、そこに小型の冷蔵庫を入れる形式の場合があります。冷凍室付きのノーマルサイズの冷蔵庫を置きたい場合には、きちんと冷蔵庫のスペースがあるアパートやマンションを選択するようにしましょう。
洗濯機につきましては、置き場所が室外の場合、また、室内でも廊下に設置するタイプと脱衣所に設置するタイプなど様々です。
特に洗濯機置き場が室外の場合は、洗濯機の劣化が早まったり、真冬の洗濯作業の負担が大きくなったりする可能性があり、慎重に判断する必要があります。
また室内でも、廊下に設置する場合には洗濯音が気になってしまう可能性があります。実際の生活をイメージして選定するようにしましょう。
【物件編】その⑤ お風呂・トイレはセパレートかユニットバスか?
物件編の5つ目は、『お風呂・トイレはセパレートかユニットバスか?』です。
わたし自身も、ユニットバスの物件とセパレートの物件両方に住んだことがありますが、両者で全然住み心地が異なりました。
前者は後者と比較して家賃が1万円~3万円程度お安く済みますが、お風呂のバスタブの中で体を洗わなければなりませんし、トイレの水回りの臭いが風呂場に充満したりすることもあり、非常にストレスが溜まます。
今はセパレートタイプの物件に住んでいますが、お風呂にゆっくりつかれますし、トイレも独立しておりトイレ内の収納も使えるので、お金を出してでもセパレートタイプを選んで良かったと思っています。
ここの価値観は各個人によっても異なると思いますので、皆さん自身でしっかり吟味してみてください。
【物件編】その⑥ 洗濯物を乾かすスペースや機能が充実しているか?
物件編の6つ目は、『洗濯物を乾かすスペースや機能が充実しているか?』です。
洗濯は家事の中でも多くの時間を要するものの1つであり、洗濯物を乾かすスペースや機能が充実しているか否かは日常生活の快適性を大きく左右するものになります。
具体的には、「外干しができるベランダがあるか」「浴室乾燥がついているか」の2点が重要であるとわたしは考えています。
ベランダがないと部屋干ししか選択肢がなくなりますが、部屋干しの臭いは皆さんが想像している以上に強烈です。一度衣服に染み付いた臭いは簡単には取れません。除湿機などを併用して短時間で上手に乾かす工夫が必要で、部屋干しの臭いと毎日戦うのは凄く疲れます。
また、たとえベランダがある物件であっても、梅雨の季節など外で洗濯物を乾かせない時のために、浴室乾燥の機能は必須です。浴室乾燥がついていない物件であれば、わたしなら乾燥機能付きのドラム式の洗濯機を購入すると思います。
洗濯物を洗いなおす手間や、お気に入りの服が生乾きで臭くなってしまうリスクを少しでも軽減するため、可能な限り上に述べた2点を満たす物件を探すことをおすすめします。
ここからは、費用編に入ります。
【費用編】その① 敷金・礼金や仲介手数料の金額は適正か?余計なお金が取られていないか?
費用編の1つ目は、『敷金・礼金や仲介手数料の金額は適正か?余計なお金が取られていないか?』です。
賃貸物件を借りるときに最初に支払う初期費用、大学生の方や社会人1年目の方などは特に、「どの程度の金額が相場なのか?」なかなかイメージがつきませんよね。
「敷金・礼金」は、実際に物件を貸してくれる「大家さん」に対して支払うものです。
「仲介手数料」については、物件探しを手伝い仲介してくれた「不動産屋さん」に対して支払うものです。
「敷金」とは、物件を借りるにあたっての「担保金」にようなもので、家賃を滞納した場合や退去時の原状回復費用の未払いに備えて、「大家さん」が預かるお金のことをいいます。何もトラブルがなければ退去時に「借主」たる我々に返還されます。
一方「礼金」とは、入居に際して「大家さん」に対して支払う謝礼的な費用のことで、「敷金」と異なり、返還はされません。
「敷金・礼金」は、法律上金額に上限はありませんが、相場としては月額家賃1ヵ月~2ヵ月分となっています。最近は「敷金・礼金ゼロ」を謳っている物件も増えてきており、初期費用が少なくて済む場合もあります。
「仲介手数料」とは、物件を仲介してくれた「不動産屋さん」に対する報酬であり、宅地建物取引業法という法律において、
「1ヵ月分に相当する金額以内に収めなければならない。また、依頼者が承諾した場合を除いて、1ヵ月分の賃料の2分の1までとする。」
と規定されています。
ここにいう依頼者は、「大家さん」と我々「借主」の両方のことを指します。
また、それぞれの依頼者に2分の1ということは、我々「借主」からは最大で賃料0.5ヵ月分(消費税10%分は別枠で認められているため、厳密には0.55ヵ月分)の仲介手数料しか受け取れないことになります。
ただし、「大家さん」から仲介手数料を受け取っていない場合は、我々借主から最大で「1ヵ月分」の仲介手数料を徴収することができます。
入居時の初期費用の見積もりにおいて、これまで説明してきた「敷金・礼金・仲介手数料」以外のよくわからない費用が載っていた場合、しっかりと質問して聞いてみましょう。
たまに悪意のある「不動産屋さん」で、どさくさに紛れて根拠のないお金を上乗せしてきている場合があります。
【費用編】その② 更新料がどれくらいの頻度でいくらかかるか?
費用編の2つ目は、『更新料がどれくらいの頻度でいくらかかるか?』です。
更新料の相場は、だいたい2年に1回、月額家賃の1ヵ月~2ヵ月分です。ただ、ところによっては更新料が0の物件もあれば、毎年更新の物件もあります。
同じ家賃の物件であっても、更新料の頻度と金額によって、年間最大月額家賃の20%程度の差がつきます。
家賃だけに着目するのではなく、賃貸契約の更新に関する事項についてもしっかり確認するようにしましょう。
【費用編】その③ インターネットや水道料金など無料・定額オプションがあるか?
費用編の3つ目は、『インターネットや水道料金など無料・定額オプションがあるか?』です。
物件によっては、「入居している間はインターネットやWi-Fiが使い放題ですよ」また、「水道料金はどれだけ使っても定額ですよ」といった特典を付帯している物件もあります。
インターネット無料だと実質月3~4千円程度の節約になりますし、水道料金も定額だと安心して使えますよね。
このような「特典」に関してもきちんと把握したうえで物件を決めるようにしましょう。
【費用編】その④ 家賃の支払いにクレジットカード払いができるか?
最後費用編の4つ目は、『家賃の支払いにクレジットカード払いができるか?』です。
家賃は、固定費の中の最大の支出といっても過言ではありません。
例えば月5万円のお安い物件に住んだとしても、年間にすると60万円の支出になります。
ゴールドやプラチナといった上位ランクのクレジットカードの中には、1年で●●円以上使うと「年会費が無料になりますよ」「ボーナスポイントを付与しますよ」というような特典を設けているカードも多く、家賃の支払いにクレジットカードが使用できるかどうかは、地味に大きな差になります。
契約前に必ず確認しておきましょう。
おわりに
皆さん、いかがだったでしょうか。
初めて一人暮らしをされる方でも物件選びで失敗しないように、物件選定にあたってのポイントやコツをなるべくわかりやすく、かみ砕いて説明をさせていただきました。
いくら賃貸物件とはいえ、お引っ越しはそう何度も繰り返しできるものではありません。最初から自分自身が納得できる条件の物件を選定できるように、しっかり情報収集しておきましょう。
これからも皆さんの生活に役立つ情報を沢山提供していきたいと考えておりますので、一緒に学び成長していきましょう。
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